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海外年金暮らし リゾート体験 旅行記 『フィリピン編』

(写真左:ビガン、写真右:ピナツボ火山)
『天使の住む街 3』
【40代 男性 職業:元ホテル営業マン、現保険ブローカー】
クラークからSCTEX(日本のODAで完成したクラークとスービックを結ぶ高速道路)に乗っている車内でドライバーが話した内容が興味深い。
「クラークはアメリカ退役軍人にとって天国。
英語が通じ、しかも女性の相場はマニラ首都圏の半分以下。
でもここで夜働く女性の大半は日中、どこかの企業で働いていてだれか“エンジェル”が救いの手を差し伸べた時に日中の仕事を辞める」との事。
と言う事は、先程昼間から年配のアメリカ人らしき年配の男性とビールを飲みながらべたべたしていたフィリピン人女性たちは“エンジェル”と巡り合ったという事だ。
ドライバーは更に続けた。
「彼らにとって夢はアメリカ永住権(グリーンカード)を取得する事です。
目先の現金よりもアメリカに住んで、一生懸命働いて、米ドルをフィリピンにいる自分の子供たちを含めた家族、親戚に送金する、いわゆるアメリカ版のジャパユキさんです」。
わざわざフィリピンの田舎町から都会ではないこのクラークにグリーンカードを取得したい為に、日系もしくは韓国系企業の面接を受けに来る。
年老いた“エンジェル”を探しに、フィリピンに住む家族たちの“エンジェル”になる為に。
複雑な思いでドライバーの話を聞いていた為、クラークからスービックへの1時間はあっという間であった。
私の前妻はアメリカ国籍の女性であったため、私はグリーンカードを所有している。
ただ昨年、自分にとっては今後必要なし、と判断して権利を放棄した。
今ではフィリピンの永住権が財布に入っている。
このクラーク経済特区横のアンへレス市は英語で読むと“エンジェル”市。
彼らにとって、この街は本当に“エンジェル達”の住む街なのだろうかと人事に気を揉めながらスービックを後にした。
天使の住む街 完
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