昨年のＡＩＪ投資顧問の問題に端を発した、厚生年金基金制度の一律廃止との厚生労働省の試案の取扱いについて、現在、※1「厚生年金基金制度に関する専門家委員会」で厚生年金制度の在り方を検討しております。
民主党政権下では一律廃止の方針を打ち出しておりましたが、現政権の自民党は、去る１月１１日の田村厚生労働大臣の記者会見においても「専門委員会で健全な基金がある中で、一律廃止はという反対の意見が相次いだ」との質問に対して、 厚生労働大臣は「前政権が一律廃止だということで方向性を示しが、もう一度問題点を整理する必要があるのではないかと思っており、今、与党の意見も色々とお聞かせいただいている状況ですが、与党の方でまだ最終的な案が出て きていないので、そちらの方とある程度足並みを合わせながらこちらとしても法案の準備をしていかなければならんなと思っている」との回答があり、現在のところ厚生年金基金制度の一律廃止については白紙の状況であります。

【PR】

　従って、厚生年金基金制度が今後どうなるのかとの問題は、現在のところ何の方針も決まっていません。

　年金なび事務局では、引続き厚生年金基金制度の廃止の動きについては注視し、新しい動きがあり次第、随時会員の皆様にお知らせいたします。

※1　「厚生年金基金制度に関する専門家委員会」の検討内容については、「年金なび」の「最新の年金情報」をご覧ください

【関連記事】
厚生年金基金制度廃止に関するその後の動き
１１月２日付報道の「厚生年金基金制度廃止」に対する「年金なび」としての見解
「厚生年金基金制度廃止」報道に関しての「年金なび」としての見解

ホームへ戻る